お金が必要になったけど、すぐに用意するのは難しい…カードローン使ってみようかな…。
でもカードローンって具体的にはよくわからないし、リスクとかありそう…。
初めてカードローンを利用する場合「そもそもどのようなサービスなのか」「自分が利用しても大丈夫か」など、疑問や不安が生まれることがあります。
”ローン”という言葉からなんとなく「お金を借りる」というのは予想できます。でも、具体的な内容についてはちょっと難しいですよね…。
何も知らずにカードローンを利用すると、返済に追われ「借りなければよかった…」と後悔してしまうかもしれません。
そのためこの記事では、カードローンの具体的な特徴や注意点を中心に詳しくお伝えします。
カードローンによる失敗や後悔の可能性を少しでも減らせるよう、利用する前にぜひ一度確認してみてくださいね。
※情報はすべて2023年執筆時点のものです。
カードローンの主な5つの特徴
まず、カードローンの具体的な特徴についてお伝えします。主な特徴は以下の5つです。
それぞれ詳しくお話ししていきますね。
①審査が最短即日
カードローンは最短即日で審査がおりるため、お金が必要になった際に素早く借りられる可能性が高いです。
ただし、即日融資に対応しているのは消費者金融のカードローンであり、銀行は基本的に対応していません。
借入を急ぎたい場合には、消費者金融のカードローンが向いている可能性が高いです。
私自身も過去に銀行のカードローンを申し込みましたが、審査に通るまで数日かかったのを覚えています。
個人事業主で収入が不安定だったこともあり、電話で職種や年収について詳しく聞かれました。ドキドキしました…。
また消費者金融でも、申し込む時間や申込者の状況によっては審査に数日要する場合があります。
あくまで”最短”なので、多少時間がかかることを想定しておくのがおすすめです。
②担保や保証人が不要
カードローンを申し込む際、担保や保証人は不要であることが多いです。
担保や保証人が不要である代わりに、就業状況や年収、信用情報などをもとに返済能力の有無をしっかりと審査されます。
たとえば希望の借入額が50万円を超える場合、年収証明が必要です。返済できるだけの収入が本当にあるのか、確かめるためですね。
またカードローンによっては、担保や保証人が不要でも「保証会社の保証を受けられる方」が条件として課せられている場合があります。
本人が返済できなくなった場合に、保証会社に支払ってもらうためです。
条件を満たせられなければ、カードローンの利用はできません。申し込む際に必ず確認しておきましょう。
③借りたお金の使い道は自由
カードローンで借りたお金は自由に使えます。まとまった金額で高額な支払いをしたり、食費や趣味に使ったりすることも可能です。
たとえば住宅ローンや車のローンなどは、不動産の購入や車の購入など決められた目的でしか使えません。利用できるシーンが多いのは、カードローンのメリットでもありますね。
ただし、借りた金額は返済しなければいけません。自由に使えるからといって必要以上に借りてしまわないように気をつけましょう。
私はクレジットカードのキャッシングと合わせてカードローンでも借りてしまい、返済に追われてとても苦労した経験があります…。
カードローンを利用する際は、必ず返せる範囲で利用することが重要です。
④入会金、年会費は無料で申し込める
カードローンを申し込む際、入会金や年会費は無料であることがほとんどです。つまりカードローンを契約するだけではお金がかかりません。
ということは「借りるかはわからないけどとりあえず申し込んでおく」ということも可能なんですね。
いつお金が必要になるかわからないため「不測の事態に備えて申し込みだけしておく」という選択肢も持っておくといいです。
⑤ATMで24時間お金を借りられる
カードローンは、銀行やコンビニのATMで借りられることも多いです。
コンビニなら24時間空いていることが多いので、お金が必要になったときに素早く借りられますね。
ATMによっては引き出す際に手数料がかかる可能性もありますが、不意に資金が必要になったときには便利です。
以上が、カードローンの主な特徴といえます。
ただ、ここで「便利そうだし、じゃあ早速借りてみよう」となってしまうのは少し危険です。
なぜなら、お金を借りるということはリスクも存在するからです。
そのため、カードローンを利用する前にまず注意点を理解しておくことが重要。
ということで、以下からカードローンの注意点についてお伝えしていきますね。
カードローンにおける3つの注意点
カードローンの主な注意点は以下の3つです。
それぞれ詳しくお伝えします。
①借りられる金額には上限がある
カードローンを申し込む際には審査に通過する必要があり、審査によって限度額が決められます。
審査の結果次第では希望の上限額に届かなかったり、カードローンの利用自体できなかったりすることもあるんです。
そして審査の基準には、主に総量規制や信用情報などがあります。
総量規制というのは「賃金業者は年収の3分の1までしか貸しつけてはいけない」という、賃金業法で定められた規制です。
たとえば、年収が300万円であれば、借りられる上限額は100万円までとなります。
ただし必ずしも上限額が年収の3分の1に設定されるとは限りません。
「返済能力が低い」と判断されれば、もっと低くなる場合もあります。
また過去にクレジットカードの支払いが遅れていたり、キャッシングやカードローンの返済が遅れていたりすると、信用情報に傷がついている可能性があります。
信用情報に傷がついていると「返済能力が低い」と判断されかねません。その結果、上限額が低くなる、もしくは審査に落ちる可能性が高くなります。
そのためカードローンを利用する際は、自分が求める上限額を借りられない可能性があることを理解しておく必要があります。
②金利(年利)が発生する
お金を借りる際、対価として利息が発生します。そして借りた金額に対し、いくらの利息がかかるのかを示す数値が「金利」です。
つまり返済時は借入時よりも高い金額を返済する必要がある、ということです。
カードローンによっては「30日間金利0円」といったサービスを実施しています。利息が少なく済む可能性があるため、このサービスの有無は必ず確認しておきましょう。
また、この金利を1年単位で表したものを「年利」といいます。
銀行や賃金業者の公式HPを見ると、年利で表示されていることが多いですね。
たとえば、50万円の借入に対して金利(年利)が10%だった場合、利息は5万円ということになります。
ただし、年利ということは1年間借りた場合の話です。そのため、短期間(1年未満)で返済すれば利息は少なく済む可能性があります。
銀行や消費者金融の公式HPには「返済シミュレーション」が用意されている場合があります。借入額や返済期間を入力することで利息を含めた返済額を確認できるため、契約前に見ておきましょう!
金利(年利)は、銀行や消費者金融によって異なります。そのため、申し込む際はそれぞれの金利(年利)を確認しておくことが重要です。
できるだけ金利が低いところを選ぶことで、利息を抑えられる可能性があります。必ず確認しておきましょう!
③余裕を持った返済計画を立てる
お金を借りる際は、必ず”余裕をもった”返済計画を立てることが重要です。
なぜなら、初めは返せるつもりでいても、収入の減少や予想外の出費によって返済が難しくなる可能性があるからです。
私自身も収入が激減し、借りていた金額を返済日までに用意することが難しくなったことがあります。
そして返済するためにまた借りてしまい、借入額が徐々に増えていきました。
結果として当初の返済計画が崩れ、返済がどんどん難しくなっていくというツラい経験があります。
「ぎりぎり返せる」ような返済計画では、不測の事態によって崩れかねません。
必ず余裕を持った返済計画を立てておくことが本当に重要です。
一度、ここまでをまとめますね。
自分が借りられる上限を把握し「必ず返せる範囲内で借りるよう意識する」ことがとても重要です。
とはいえ「そもそもそんなに高額じゃなくていいから、できるだけ早く借りたいんだけど…」という場合もあるかもしれません。
その場合、わざわざカードローンを申し込むよりも、手持ちのクレジットカードによるキャッシングで解決できる可能性があります。
キャッシングもまた、個人がお金を借りられるサービスです。では、カードローンとキャッシングにはどのような違いがあるのでしょう。
カードローンとキャッシングにおける3つの違い
前述したように、カードローンとキャッシングはどちらも個人がお金を借りられるサービスです。
そのためお金を借りようと思ったときに、どちらを利用するべきか迷うかもしれません。
そこでまず、カードローンとキャッシングの違いについて理解しておきましょう。主な違いは以下の3つです。
それぞれ詳しくお伝えしていきますね。
①カードローンのほうが金利(年利)が低い
カードローンのほうが、キャッシングよりも金利(年利)が低いことが多いです。
例として、実際に私が利用したことのある三菱UFJ銀行のカードローンと、楽天カードのキャッシングの金利(年利)を比較してみます。
カードローン(三菱UFJ銀行):年利1.8%〜14.6%
キャッシング(楽天カード):年利18.0%
となっており、カードローンのほうが金利(年利)は低くなっています。
他にも、三井住友銀行のカードローンとエポスカードのキャッシングも比較してみましょう。
カードローン(三井住友銀行):年利1.5%〜年利14.5%
キャッシング(エポスカード):年利18.0%
参考:三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」公式HP
:楽天カードキャッシング公式HP
:三井住友銀行カードローン公式HP
:エポスカード公式HP
やはり、カードローンのほうが金利(年利)は低くなっていますね。
エポスカードのキャッシングも実際に利用したことがあり、とてもお世話になりました…。
利息は借入額や借入期間が長引くほど増えていきます。
そのため高額かつ長期的に借りる場合は、金利(年利)が低いカードローンのほうが向いているというわけですね。
金利(年利)は銀行や消費者金融が任意で設定できます。だだし「利息制限法」により、20%を超える金利(年利)は設定できません。
②カードローンのほうが限度額が高い
限度額に関しては、キャッシングよりもカードローンのほうが高いことが多いです。こちらもいくつか比較してみましょう。
カードローン(三菱UFJ銀行):10万円〜500万円
キャッシング(楽天カード):1万円〜90万円
カードローン(三井住友銀行):10万円〜800万円
キャッシング(エポスカード):1万円〜50万円
参考:三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」公式HP
:楽天カードキャッシング公式HP
:三井住友銀行カードローン公式HP
:エポスカード公式HP
やはりカードローンのほうが限度額の最大値が高く設定されています。
そのため、まとまった大きな金額を借りたい場合は、キャッシングよりもカードローンのほうが向いています。
③カードローンにはショッピング枠がない
キャッシングはクレジットカード付帯のサービスです。そしてクレジットカードにはショッピング枠があります。
ショッピング枠というのは、クレジットカードを買い物や飲食の会計時に提示して利用できる上限額です。
この上限額を超えた金額は利用できません。
一方、カードローンは融資専用のカードであるため、ショッピング枠はありません。
つまり買い物や飲食時において、クレジットカードのように会計時に提示して利用することは不可能です。
カードローンはあくまで「現金を借り入れる」ことしかできません。
そのためちょっとした買い物や食事であれば、カードローンよりもクレジットカードで支払うほうが簡単な場合があります。
もちろんショッピング枠で利用した金額は翌月に引き落とされます。使い過ぎには気をつけましょう。
では一度、ここまでをまとめてみますね。
さて、ここまでカードローンの特徴や注意点、そしてキャッシングとの違いについてお伝えしてきました。
そこで気になるのが「結局カードローンはどんな場合に向いているのか」というところ。以下から詳しくお伝えしますね。
カードローンの利用が向いているのは、まとまった資金を素早く用意したい場合
カードローンの利用で向いているのは「まとまった資金を素早く用意したい場合」といえます。
その主な理由は、前述した以下の3つです。
- 審査が最短即日だから。
- 担保や保証人が不要だから。
- キャッシングよりも金利が低く限度額が高い場合が多いから。
これらの理由から、少ない手順でまとまった資金を用意しやすいというわけです。
ただし金利、限度額は銀行や消費者金融によっても異なるため、必ず事前に確認しましょう!
ちなみに、まとまった金額が必要な場合というと、たとえば「資格取得のための習い事」や「スキルを身につけるための講座受講」などです。
そして「貯蓄じゃ足りないし、今から貯めている時間もない…」といった際には、カードローンで解決できる場合があります。
あくまで返済できることが大前提です。カードローンの利用そのものを推奨しているのではなく「どうしても借りる必要があるならカードローンという選択肢があります」ということです。
もしも必要な金額がそこまで大きくなく、すぐに返済できる場合はキャッシングのほうが効率的かもしれません。
キャッシングについては以下の記事でまとめていますので、一度確認してみてくださいね。
では、実際にカードローンを利用するにはどうすればいいのか、以下からみていきましょう!
カードローンの申し込みから利用までの流れ3ステップ
カードローンを利用するまでの流れは、基本的に以下の3ステップです。
それぞれもう少し詳しくお伝えしますね。
①申し込み
まずはカードローンの申し込みです。
- インターネット
- 郵送
- 電話
主な申し込み方法は上記の3つ。このうちもっとも簡単な申し込み方法はインターネットです。
身分証明書や顔写真などはスマホで撮るだけでいい場合も多く、書類を送る手間もありません。
24時間申し込み可能なので、急いでいるときでも便利ですね。
そのため、可能であればインターネットで申し込みをするのがおすすめです。
②審査
申し込みが終われば審査に入ります。
年収や職業、信用情報など特に問題なければ、最短で即日、遅くても数日以内には審査がおりる可能性が高いです。
反対に、どこか問題や不明点があると、審査に時間がかかる可能性はありますね。
審査結果にかかる時間はタイミングや状況によっても変わるため、余裕を持って申し込んでおくのがおすすめです。
③契約・借入
審査が通って契約できれば、あとはいつでも借りられます。借入方法は主に以下の3つ。
- ATM
- 銀行
- アプリ
コンビニのATMであれば24時間借りられる可能性が高く、すぐに手元に現金が必要な場合にはおすすめです。
ただし手数料が発生する可能性もあるため、事前に確認しておきましょう。
指定の口座に振り込みたい場合には、アプリで手続きするのがもっとも簡単です。スマホだけで完結できるため、家にいながらすぐに利用できます。
当然ですが、借りすぎには注意し、必ず余裕を持った返済計画を立ててから借りるようにしましょう。
では、カードローンの返済には具体的にどのような方法があるのでしょうか。その方法を以下からお伝えしていきますね。
カードローンにおける3つの返済方法
カードローンの主な返済方法は以下の3つです。
それぞれ詳しくお伝えします。
①口座引き落とし
もっとも一般的なのは、申し込みの際に指定した口座から引き落とされる返済方法です。
毎月決まった日に決まった金額が引き落とされるため、返済のし忘れを防げます。
ただし、口座に返済額が足りていないと当然引き落としされません。
返済しないまま放置すると、カードローンの利用が停止されたり、信用情報に傷がついたりする恐れがあるため要注意です。
必ず返済日前に、口座内の金額が足りているかどうか確認しておくようにしましょう!
②ATM
ATMでの返済も可能です。通常の返済に加え「余裕があるから今月は数万円多く返済しよう」といったこともできます。
早めに返済が終われば、それだけ利息も低く済む可能性がありますね。
身近なコンビニで24時間利用できる場合もあるため、余裕があれば利用してみてください。
③インターネットバンキング
インターネットバンキングで、指定された口座に振り込んで返済することもできます。
アプリで簡単に済ませられることも多く、ATMまで足を運ぶ必要もありません。
インターネットに特に抵抗がなければ利用してみるといいですね。
カードローンを理解し、後悔しないように正しく利用しよう!
カードローンは、まとまった金額をすぐに用意したい場合に向いています。
ただし借りたお金は返済しなければいけません。必ず返済できる範囲内で利用することが重要です。
そもそも、借りずにやりくりできるのであればそれに越したことはありません。
会社の融資や事業の運転資金などは別ですが、個人で利用するお金であれば、支出の見直しや副業による収入増加で解決できる場合もあります。
本当に借りる必要があるのか、返済できるのかを冷静に判断したうえで、リスクを抑えながら利用するようにしましょう!